義肢装具士
手足を失った人たちのために、ぴったりの義手や義足、装具を製作し、
うまく体になじませることによって患者さんの社会復帰に努める専門職です。
交通事故や病気、けがなどで手足を失ったり、不自由になった人たちに対し、手足の代替になるものや治療に必要な各種装具を製作します。
義肢は、手足の一部または全部を失った人がその欠損部の働きや外観を補うために装着するいわゆる人工の手足で、装具は、病気やけがの場合に治療の一部として、
あるいは失われた機能の補助の目的で身体に装着する補助器具のことです。
たとえば、片まひが起こると自由に歩けなくなりますが、義肢装具士は患者さんの歩く姿勢や重心の位置などを観察して、バランスをとるための、靴に入れる足底板をつくります。
靴が床にぴったりつくようにすることで、負担のかかっていた部分の痛みがとれ、歩行訓練も順調に進むのです。
作業はほとんど手作業で行われます。
たんに材料についての知識だけでなく、設計や製図、デザイン、工作機械の操作技術、整形外科、リハビリテーションなどの幅広い知識が求められる仕事です。
義肢装具士は、義肢製作所、義肢装具施設のある病院、義肢装具士養成学校や職業訓練校などの教育機関、義肢装具の材料を扱う会社に所属し、
契約病院やリハビリセンターなどに出張して業務を行うことが多いのですが、これは、医療職にあっては特異な業務形態といえます。
また、海外援助に活躍する人もいます。
カンボジアに出かけて、地雷で足をなくした人のために義足の製作に携わる義肢装具士がいます。
青年海外協力隊や国際援助活動の派遣要員として貢献している人もあります。
義肢装具は、人間工学的な研究も加わって近年急速に進歩しており、その技術水準はますます高度で複雑になっています。
高度医療の普及や高齢化の進むなか、リハビリテーションの効果をあげる重要な専門職として期待されています。
採用試験は、公立の場合には公務員試験、私立の場合には各施設の採用試験に合格して仕事につくのですが、1987年に国家資格になった比較的新しい資格のため、有資格者は不足しています。
介護保険事業の居宅サービスのうち福祉用具貸与を行う事業所にも、専門相談員として就職の道が開けています。
医学・工学技術を深く学んで、義肢装具の研究・開発分野へも進出できます。
介護支援専門員の受験資格を得るには、5年以上の実務経験が必要です。
資格を取るには
養成学校で3年以上学んで
高校卒業後、養成学校で必要な知識と技能を3年以上修得した人は、国家試験の受験資格が得られます。
養成学校は現在のところ、専門学校が5校あります。
大学などを経て養成学校
大学や高等専門学校などで1年(高専の場合は4年)以上学んで指定科目を履修したのち、義肢装具士養成学校で必要な知識と技能を2年以上修得した人は国家試験を受けることができます。
技能検定と1年以上の修業
職業能力開発促進法に基づく技能検定に合格し、養成学校で必要な知識と技能を1年以上修得した人は、国家試験の受験資格が得られます。
外国の養成所卒業後、試験
外国で義肢装具士に相当する免許を取得した人、外国の養成所、学校などを卒業した人は、厚生大臣の認定を受けてから国家試験に挑みます。
関連記事
サイトマップカテゴリー:福祉にかかわる仕事
トラックバック(0)
http://www.loan-me.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/2285

