「ケア・福祉のしごと」は、人が人を支える仕事
ひと口に「ケア・福祉のしごと」といっても、その職種も職場もさまざまです。
ただ、共通していえることは、どれも「人が人を支える仕事」だということです。
障害者や高齢者が地域で自立した生活を送れるよう支える、子どもの成長を支えるなど、その人に必要な手助けをして、自立を支える仕事です。
ここで忘れてならないのは、常に相手の人権と人格を尊重し、対等な立場で接するという姿勢です。
相手がケアを必要とする側だからといって、自分が指導的な態度をとったり、「お世話をしてあげる」という考えをもつと、互いの信頼関係を築くことができませんし、
安心してケアを受けてもらうこともできません。
人間相手の仕事であるかぎり、そこにはぐくまれるのは対等な人間関係だということを覚えておいてください。
また、この仕事は自立や成長発達を援助することを通して、子どもや障害のある人の発達に新しい「何が」を発見したり、自分自身の成長と「生きがい」や「やりがい」を実感できる仕事でもあります。
お年寄りと接する仕事では、人生の先輩たちと日々接することを通して自分の生き方を見つめ直し、人間としての成長を測る経験をすることができるでしょう。
また、介護によりお年寄りの笑顔が増えたり感謝の言葉をかけてもらうことを通して、
「いっしょに生きているんだ」ということを実感することができ、この仕事に対する「やりがい」をもつことができるでしょう。
福祉の仕事のなかには、従来福祉という分野ではなく、医療、保健の分野として考えられてきた職業がたくさんあります。
たとえは看護士や理学療法士、作業療法士は、いままで医療の分野に入っていました。
しかし、現在では病院や診療所などの医療機関にかぎらず、養護老人ホームや肢体不自由児施設などの福祉分野でも活躍する場が広がっています。
また、在宅介護支援センターという一つの機関で、社会福祉士と看護士、または保健婦・士と介護福祉士がひと組になって、在宅で援助の必要な人の介護をコーディネートしていることなど、福祉と医療、保健が連携している好例です。
このように最近では、福祉、医療、保健の境界線があいまいになり、仕事を明確に分けることがむずかしくなっています。
また、それは自然なことでもあります。
人が生きていくのに、もともとそのような分類があったわけでもありません。
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