プレイセラピスト
仕事のなかみ
遊びには癒しの効果があります。
特に子どもの場合は、無心に遊ぶなかで、言語では表現できない無意識の葛藤や抑圧された感情が表現されるものでもあります。
そこをとらえて問題解決や心理治療にいかすのがプレイセラピーです。
児童福祉施設や児童相談所など、子どもを対象とする臨床現場で広く使われています。
プレイセラピストは、子どもたちと接しながら、施設入所や病気療養などの個々の子どもの糖兄に合わせて、適切な遊びを提供していきます。
しかし、あくまで子どもの自発性を重んじ、自主性や自信を取り戻させることにより、本来もっている自然治癒力を最大限に引き出すようにします。
活躍の場
欧米はプレイセラピーの先進国ですが、たとえばスウェーデンでは、病院内にプレイセラピー科があります。
広々としたプレイルームに玩具や絵本などが置いてあるほか、室内用のすべり台やジャングルジムなどもあります。
プレイセラピーが行われるのは病院だけではありません。
戦争や大災害などで家族を失った、子どもの心の傷を癒すプログラムに使われることもあります。
子どもたちは難民センターや避難所で暮らしていますが、その多くがトラウマ(心の傷)を抱えています。
おもちゃや絵本などが与えられても、関心を示さなかったり、なかには本を引き裂いてしまったり、人形の手足をもいでしまうといった行動もみられます。
プレイセラピストは、子どもたちの行動を見守り、遊びを通して発信される、SOSのサインを見逃さないようにケアします。
就職&キャリアアップ
日本ではプレイセラピストの資格制度はまだありません。
プレイセラピーは、さきにのべた臨床現場で、おもに心理職の人たちが活用しています。
一方、前述のスウェーデンの場合は、入院中の子どもに対して国がプレイセラピーを提供することが義務づけられています。
そのため、保育士などの資格をもった人が特別研修を受けたのちに、プレイセラピストとして活躍しています。
また、プレイセラピストとは異なるものですが、アメリカでは「チャイルドライフ・スペシャリスト」という資格の専門職があります。
大学院などで児童心理学や発達心理学などを修めて資格を取得後、病院の小児科などに勤務します。
チャイルドライフ・スペシャリストは、遊びの相手をするほか、子どもの代弁者として医師や看護士に話をしたり家族に対するケアも行うなど、
コーディネーターとしての役割ももちます。
現在、日本では、アメリカでこの資格を取得した1人の女性が、名古屋の病院で研究生として活動しています。
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