保健師の役割
地域に住む人びとが健康に暮らせる環境をつくることが保健師の仕事です。
地域によっては風土や文化、生活レベルのちがいがあり、それぞれの地域が抱える問題や課題もさまざまです。
ですから保健師の仕事は、まず地域の事情を把握することからはじめなければなりません。
その意味で保健師は、地域の保健・福祉行政が円滑に行われるための「目」としての役割をはたしているのです。
保健師は電話相談や個別相談、家族訪問、調査活動を通じて地域の問題を見つけ出します。そして対応の方法を住民といっしょに考え、方針を検討します。
そして必要であれば、直接的なケアを担当する専門職にひきつぎます。
たとえば、子どもの虐待であれば児童相談所、老人介護の問題であればケアマネジャーなどと連絡を取り合うのです。
専門職のサービスを受けられないときや、受けたくないという人に対しては、保健師が直接ケアや指導をすることもあります。
このような仕事を通して発見された問題は、地域全体の問題ととらえられて原因を究明し、今後の再発をふせ防ぐ手立てを考えるうえで役立てられます。
そのため、日々の仕事のなかで蓄積された情報は、保健師全体で共有され、今後も同じ問題が起きないように予防対策が事業化されていきます。
これらの有効な情報は保健師だけが活用するわけではありません。
地域の人にむけて行う講座や、広報などの教育普及活動によって地域の住民に伝えられたり、区市町村の保健政策に反映されたりします。
このように、行政と住民の両者に働きかけることによって地域全体の生活環境を向上させていくのが保健師の役割です。
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