保健師の今後
1994年に地域保健法、1995年に精神保健福祉法が制定されたことにより、
これまで都道府県の保健所が市町村といっしょに行ってきた健康増進、母子保健、老人保健、精神保健などの保健サービスが、より住民に近い市区町村で行われるようになりました。
このことによって、市区町村の保健師の仕事の幅が広がり、より地域に密着したものになったのです。
たとえば、福祉という面で見れば、地域社会には高齢化や子どもの虐待など解決していかなければならない問題がたくさんあります。
これらは保健師が日々の業務のなかで、接することの多い問題です。
今後は保健分野だけではなく、福祉の政策を決める場で、地域の事情に通じた保健師の意見が求められたり、発言する機会が増えてくるでしょう。
さまざまな福祉政策は、その地域の事情や住民が求めるところを理解し、きめ細かく反映されなくてはならないからです。
保健や福祉以外の分野でも、保健師の役割は、今後ますます高まると思われます。
たとえばこれまでは不可能だった町の再開発の計画にも参加して、新しいビルの建造や、歩道の整備などにおいてバリアフリー化を提案して実現させるなど活躍の場は広がるでしょう。
保健師はこれまで住民の健康問題を見つけ、住民に提案し、いっしょに解決しながら、健康な地域づくりりを目指してきました。
今後は、保健でつちかったノウハウを活かし、福祉にも目の行き届いたまちづくりのコーディネーターとしての役割も期待されているのです。
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