養護学校教諭
心身になんらかの障害がある子どもたちが学んでいるのが特殊教育諸学校と普通学校に併設されている特殊学級です。
過去には学校教育を受けられない障害児が多くいましたが、1979年に養護学校が義務化され、その数は少なくなりました。
養護学校教諭は、障害のある子どもたちに養護学校学習指導要領に従い学校教育を施すことに加え、障害をカバーするための知識や技能を身につけるよう指導します。
障害児に対する教育は、一律に決まった方法ではできません。
一人ひとりの障害の様態に合わせて心を配り、教え方を工夫します。
それに合った教材や教具を手づくりする先生もいます。
子どもたちはみずからのハンディキャップと向き合って成長していきます。
養護学校教諭は、子どもたちの内にある可能性を十分に引き出して、自立を促す役目を果たすのです。
一般に、目が見えない、弱視の子どもたちが通っているのは盲学校。
耳が聞こえないろう児や難聴の子どもが学んでいるのがろう学校などです。
ここでは聴能訓練などの言語指導が進められます。
知的障害児は知的障害養護学校や知的障害特殊学級で生活習慣を学び作業学習をします。
肢体不自由児を教えるのは肢体不自由養護学校で、一般教科の勉強のほかに運動・動作の改善や向上をはかります。
病弱養護学校や病院内学級では、病弱児や身体虚弱児に勉強を教えますが、医療機関などと連携をはかっています。
自閉症などの子どもたちが学ぶ情緒障害特殊学級では、各生徒の状況に合わせて個別・グループ指導が行われています。
養護学校教諭の免許状を取得したのち、公立の学校を希望するなら、都道府県と指定都市の教育委員会が行っている採用試験を受けます。
合格すると教育委員会や学校長との面接が行われ、正式に採用が決定されます。
養護学校教諭の場合、専門知識が必要とされます。
そこで、給与の面では一般の教員より高めに設定されています。
それは、特殊学級の場合も同じです。
一方、私立の採用については、欠員が出たら募集するというのが一般的です。
給与については独自の規定によります。
最近では、子どもの障害についてその程度やケースに応じて、教育機関がさらに細かく分かれて対応する傾向にあります。
そこで、養護学校教諭の採用増が期待されます。
なお、その一方で、障害児も普通学校で学ばせたい、学ぶべきだという意見も最近は強く、今後の情勢が気になるところです。
養護学校の教師になるには、通常の教員免許のほかに特殊教育教員の普通免許が必要になります。
特殊教育の場合、障害に関するさまざまな専門知識が要求されるからです。
しかし、普通学校に併設されている特殊学級の場合は、教員免許さえあれば、採用試験合格後、仕事につくことができます。
養護学校教諭の資格を取るには
大学で専門課程を修了
大学の障害児教育・教員養成課程で幼稚園、小・中・高校いずれかの普通免許状と養護学校教諭1種免許が取得できます。
盲学校教諭、ろう学校教諭になる場合もそれぞれ養成課程が設けられています。
さらに大学院で修士課程を終えると、養護学校教諭専修免許が取れます。
教員免許をベースに
すでに幼稚園、小・中・高校の普通免許をもっている場合は、大学で特殊教育専門科目を履修すれば、養護学校教諭の免許が取れます。
または、普通免許取得後、一定期間良好な成績で勤務、その間に大学または認定講習で必要な単位を修得、
それから教育職員検定試験に合格すると養護学校教諭2種免許が取得できます。
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